e4bキッズのコラム

これからの子供に必要な「協力するチカラ」について考えていきますね。

協力するチカラ①

社会が変わると、「必要なチカラ」は「偏差値」では測れなくなります。

試験で、子供たちが全体のどの位置にいるかということを表すには、「偏差値」を使いますね。

偏差値は試験で測りますが、試験にでるのは「大人たちがこういうことを知るべし」と考えた学習項目です。

でも、社会の姿がこれからは変わるよ、というのはこちらでお話ししたとおりです。

東北の未来の姿は「人口が減る」ことで、大きく変わると思います。 

その時に必要なことは、偏差値ではなかなか測れないこともあるなーと千晶先生は考えています。

 

例えばね。

世の中にはいろんな考えがあって、それでいい、と思えること

仙台にずーっと住んでいると、会うのは、仙台に住んでいる日本人がほとんどです。

でも、よく考えてみると、同じ日本人でも違いがあります。

例えば

  • 男の子と女の子の違い

男の子と女の子は体の大きさも、形も、声も、ちがいますよね。

思春期ぐらいになると、

男の子は 「話す前に考えてじっくり考えてから、話し」

女の子は「思った瞬間に口にだしておしゃべりが大好き」になる傾向があります。

成長するにつれて、違いが明らかになります。面白いね。

  • 「東北の人」と「九州の人」の違い

東北の人も九州の人も、同じ日本人です。

でも、もしかしたら博多弁と仙台弁で話したら、

お互いに外国語のように聞こえるかもしれません。

「アジアに近い九州」と、

「海外に行ける空港からは遠い東北」では、

新しい文化に対して積極的に受け入れられるか、

それともちょっと引いて観察するか、

など、場所の特性から生まれる違いがありますね。

 

  • 「働いてるママ」と「働いてないママ」の違い

働いていないお母さんは、「予定を自分で、自由に組めます」。

働いているお母さんは、例えば「お客様の前に資料を10時までもっていかないと」と焦る日があるでしょう。

この二人のママの朝の時間の気持ちは同じかな?

「働いているママ」のほうが自由時間が少なくて、焦っているかもしれません。

でも、社会で学ぶこともありますね。

ここで言いたいのは、「どちらがいい、悪い」ではなく、違うよね、ということね。

  • 「外国人」と「日本人」の違い

さて、外国人と日本人。髪の毛が金髪や青い目だと、違いがわかりやすいですね。

でも、アジア人だと、私たちと同じ日本人のように見える人もいます。

同じ黒髪、黒い瞳だと、一見外国人だとは、わからないこともあります。

その人は日本語をわからないかもしれません。

中国や、韓国は「昔、日本が占領をした歴史」があります。

すると、私たちの学んだ「歴史」と違う「歴史」を学んだかもしれません。(聞いてみてね。)

 

いままでのように、出会う人がほぼ日本人だけだと、

「わかっているよね」と思うことも多いので、「言葉がなくても」なんとなく通じていました。

でも、今や日本人だけでも、生活や常識がそれぞれ違います。

会話を大事に、伝え、よく聞いて、みんなが安心して生活できるようにする工夫が必要になります。

 

さらに、これからは、「働ける日本人」がどんどん少なくなります。

だから、いろんな国の人たちに支えてもらって社会が成り立っていくようになります。

でもね、みんな違って、みんなそれぞれ「いい」のです。

ただ、「日本に住みたいな」と思う外国人には「日本のルール」は教えてあげる必要があると思います。

そして日本に住んでいる私たちは、いろんな国の人がわかりやすいように、伝える必要はあります。

そんな時、威張るのではなく、さげすむのでもなく、相手に配慮した形でできれば、最高です。

人と違っても、自信をもって「私は私」として存在しているということ。

誰かと違うと、急に自信がなくなること、千晶先生はずっとありました。

これでいいのかなーと思って、自信がなくなってしまいます。

でも、今は立派な大人なので、「私はこう思いますよ」と言えるようになりました。

 

日本人は「みんなおんなじ」が大好きなので、

「おんなじ」じゃないと不安に思います。

 

でもこれからは、「いろんな違う意見」があることがたくさん起こります。

相手の違う意見を良く聞いて、

どうしてそういう意見なのかなーと、寄り添いながら考えて

それぞれの「意見」を尊重しながら、会話をして

生きていくことが大事になります。

 

それが社会が変わったときに乗り越える知恵を生むからね。

みんなが同じ意見だと、「社会が急に変わった」ときに「みんなで沈没」してしまうの。

違う人がいてもいいけれど、だからこそコミュニケーションの力が大事になるよ。

みんながそれぞれ違ってもいい、ということ。

その中でも、「自信をもって、存在できる」という気持ちがまずは大事です。

 

「自分はこう思うよ、なぜならね。こうだから。」

といえるようになると、いいでしょう。

そうすると、聞いている人は

「もっと教えて!」と言ってくれたり

「あなたはどうしてそう思うの?」質問してるでしょう。

子供たちが、お友達とこんな会話ができれば、少しずつ、自分の考えを深めていくことができます。

 

子供たちは、これから様々な体験をしながら、自分の考えをもつでしょう。

今「大人」の私たちとは違う「変わっていく社会」を体験していくでしょう。

そのとき、「考えるチカラ」をもって「コミュニケーションするチカラ」があれば

他の人と、「協力するベース」がしだいにできていくでしょう。

 

子供たちのお友達と

お互いが良く、お互いの話を「聞いて」

お互いのことを「伝え合う」

違うからこそ、「伝えよう」「わかってあげよう」「何を言っているのか聞こう」という

コミュニケーションしようという態度が

今までよりも、もっともっと大事になります。

 

忍耐がいるけれどね。

そして人としての優しさも必要ですね。

知力もいります。 

 

日本語でできれば、日本人同士で協力する大事な基礎力になります。

日本語でできれば、英語でもできるよ。

そして、英語で伝え合うチカラがあれば、日本人以外の人とも、協力できるチカラがつくよ。

 

 次回もまた、「協力するチカラ②」として、書きますね。