赤ちゃんがお母さんのおなかのなかで聞く言葉が母国語で、それをベースに、子どもの言語の力が育つ、そして、この言葉が、こどもたちが「感情を伝えたり」「考える」チカラの源になる、と、千晶先生は
NHKの「すくすく子育て」で学びました。
すくすく子育て
https://www.sukusuku.com/contents/qa/199466
おかあさんと一緒に「日本語の絵本」を楽しみながらすこしずつことばを覚える。
幼稚園にいって、お友達ができて、一緒に遊んだり、ときにけんかをする。
そんなときにどういったらわかってもらえるかな、と考えたり。
あたりまえのこういう時間が子供たちの母国語の発育にとってとても大事なのですね。
小学校に入ると、「学習で使う言葉」を授業で少しずつ学んでいきます。
これは日常の生活では使わないけれど、学習するときにでてくることばです。例えば「グラフ」とか「光合成」とかですね。
この学習でつかう言葉を身に着けて、しだいにしっかりと「自分で考える」チカラを育成するようになります。この「考えるチカラ」ということがとても大事なの。
ここが育つと、次第に「自分の意見をもつ」ベースになっていきます。
社会は変わるよ でお伝えしたとおり、これからはどんどん変化が起こってきます。
そんなときに、様々な事実をベースに、組み合わせて自分の意見を持つというチカラが、日本で生活するうえでとても大事になってきます。
日本で育つと母語も日常生活も日本語になります。一般的には、学校に行き、学習言語を学んでいきます。私の個人的な経験では「「自分の考えはこうです」という意見を持つには、トレーニングが必要でした。暗記科目をもくもくとこなしていても、難しいのです。
あることについて、「意見をもつ」ということは
そのことについてまず「関心をもつこと」
「知ろうとする態度」
「知ったことを組み合わせて、」「ああ、だからこうだな」と解釈するチカラ
「このことを自分はいいと思うんだ」というチカラ。
そしてこれを伝えるチカラ。
「私はAはBだと思います。なぜなら、CがDだからです。だからこそ私はAはBだと思います。」と伝えるチカラが必要です。
そして、ひいてはこれを英語に乗せることができれば、日本人以外の方ともコミュニケーションができるようになります。
千晶先生は、以前通訳のスキルを教えていたことがありました。
2人の対照的な生徒さんがいました。
Aさんは日本語の大学を出てから,Bさんは高卒後アメリカに語学留学をされてから入学されました。
英語を聞いて日本語に訳するのは、初めてだと、だれでもスタートは「できなくて当たり前」です。
AさんもBさんも大変そうでした。千晶先生は、始めは、「Bさんは英語がペラペラなので、期待がもてるかな」と思いました。
約1年後。二人ともよく頑張りました。私の目からみて、上手が早かったのはAさんでした。
Aさんは日本語でしっかり学んだ経験があり、考えるチカラが充分に育っていました。
Bさんは日本語の力が高校レベルで、海外に行き、その後、現地でも日本人とも集っていたようです。
英語のレベルも基礎レベルから上げていくということで、「考えるレベル」があがっていなかったようです。
「母国語で考えられる最高レベル」がどこにあるか、で、外国語がどこまで伸びるかがきまっていくように思います。
英語の学びとは、関係ないように見えるけれど、母国語でしっかり理解するチカラが、
まずはとても大事なことだと考えています。
こんなことから、保護者の皆様には、
小学校に入る前までは「日本語で子育て」の時期を楽しみながら、お子さんと過ごす時期を、大事に過ごしてほしいなと思います。
次は協力するチカラ①について考えます。
英語の教室 e4b キッズ
(イーフォービー キッズ)
〒981-8002
仙台市泉区南光台1丁目1-11
TEL/FAX : 022-797-8460
E-mail: this.is.e4b.kids@gmail.com